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BGMとは?

バックグラウンド・ミュージック(BGM)は、心理学では「背景音楽」と訳されています。連続的、あるいは断続的に音楽を流すことで、音楽を背景化し、空間を演出するのです。
では、バックに流れている音楽や音なら、なんでもBGMと考えていいのかというと、実はそうではありません。音楽には、緊張をほぐして気持ちをリラックスさせたり、イライラなどのストレスを 軽減し、浮き浮きさせるなど気分を高揚させる効用があります。BGMとは、こうした音楽の機能を効果的に使い、ショッピングをする、食事をする、仕事をする、あるいは医療を受けるなど、その場所が持つ目的をもっとも効果的に実現するためにつくられたプログラム音楽のことです。
ですから、BGMに使われる音楽は、BGMを流す目的、場所、時間帯、季節など、あらゆる要素を考慮して選曲されています。ストレス社会といわれる今日、環境音楽、音楽療法など音楽の持つ機能性に注目が集まっています。

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BGMの歴史と現在

◆四千年もの昔、エジプトで妊婦に音楽を聞かせて出産の苦痛を和らげたという記録をはじめ、中国、インド、古代ギリシャなどで、音楽が鎮痛剤や精神療法のひとつとして利用されていたことが史実に残されています。長い歴史の中で、人は体験的に音楽の持つ不思議な力を生活に取り入れてきたのでした。
◆音楽の持つさまざまな特性について研究がはじまったのが、今世紀初頭です。まず、「生産音楽」として職場の環境整備に活用され、音楽放送の事業化がはじまりました。第二次世界大戦中に、勤労動員された工場で働く人の疲労を和らげ、事故を減少させるためにつくられたBBCの番組は、その端的な例です。
◆第二次大戦後は、テープの普及によって音楽が身近なものとなりました。また、音楽の持つさまざまな効用 ― 精神の安定、モラルの高揚、ストレスの軽減など ― が注目され、BGMが多方面で活用されるようになりました。その後もCDが登場するなど音響技術が進み、現代では、ショッピングエリア、レストラン、ホテル、展示場、職場、医療施設等々、BGMは社会になくてならないものになっています。加えて近年は、BGMの環境デザインとしての要素も注目されるようになっています。こうしたデザイン性は、ニュータウンの建設、店舗やレストランのマーケティング戦略などにおいて、販売の重要な要素のひとつとして認められるところとなっています。